第4章: ひみつの性教育

第4章: ひみつの性教育
勇気くんの家の玄関をくぐった瞬間、麻美は自分が勝者であることを再確認した。誰もいない家に響く自分たちの足音だけが、この空間が特別なものであることを告げていた。きれいに掃除された床の匂い、どこかで時を刻む壁時計の音、そして目の前に立つ、真っ赤な顔で俯いた少年。すべてが麻美の支配下にある舞台の小道具のように感じられた。ランドセルから握りしめたエロ本を取り出し、麻美は勇気くんの目の前で、わざとらしくページをめくった。カラカラと紙が擦れる音が、緊張した空気をさらに切り裂く。
「ねえ、勇気くん。この本、本当によくわかんないんだ。男の人の、あそこ…って言うの?どうしてあんなに大きくなるの?」
麻美は純真な好奇心でいっぱいのふりをして、本の絵と勇気くんの顔を交互に見た。彼の視線が麻美の言葉に反応して、自分の股間へと、一瞬だけ逃げるように滑るのを見逃さなかった。その小さな動きが、麻美の秘部にじわっと熱を帯びさせた。ああ、この子、もうとっくに興味があるんだ。ただ、真面目すぎて、自分の気持ちを認められないだけなのね。
「そ、それは…えっと…」。
勇気くんの声は絞り出すようで、唇が震えている。彼はもう、どうしていいかわからないという表情で、麻美に助けを求めている。その瞳に映る自分は、小悪魔に違いない。麻美は心の中で微笑み、一歩踏み出した。
「ねえ、勇気くん。私たち、この本の通りに、お互いのカラダを勉強しない?『性教育』って、学校でもやるじゃない。私たちだけの、特別な性教育。そうすれば、この本のことも、もっとよくわかると思うんだけどな…」。
麻美の提案は、勇気くんにとって最後の砦への攻撃だった。彼の肩がガクッと震え、顔から血の気がすっと引いていく。しかし、その目の奥には、抑えきれない好奇心の炎が揺らめいているのを麻美は見ていた。彼は何か言い返そうとしたが、結局、小さく頷くことしかできなかった。その頷きが、麻美に完全な勝利を告げる鐘のように響いた。
「…うん。わかった」。
「やった!じゃあ、勇気くんの部屋でやろうよ。ここじゃ、寒いし」。
麻美は言いなりに、勇気くんを自分の部屋へと導いた。彼の部屋は、彼の性格そのままに、きちんと片付けられていた。勉強机の上には教科書が整頓され、ベッドの上の布団はピンと張っている。その真面目な空間に、麻美はふわっと甘い香りを持ち込んだ。彼女は勢いよくベッドに腰を下ろし、スプリングがきゅっと音を立てるのを楽しんだ。そして、勇気くんが固くなって立っているのを見て、優しく声をかけた。
「勇気くんも、こっちおいで」。
勇気くんはお化けでも見るように、ゆっくりと麻美に近づいてきた。麻美は彼の目の前で、ゆっくりと制服のスカートの裾を持ち上げた。まずは、白い太ももが現れる。そして、さらに裾を上げていくと、薄い水色の綿のパンティーが姿を現した。その中央には、うっすらと割れ目の線が浮かび上がり、少し湿っていて、影を作っている。勇気くんの呼吸が、ぜえぜえと荒くなるのが聞こえた。
「ねえ、勇気くん。私のここ、本の女の人と同じかな?ちょっと、見てくれる?」。
麻美は無邪気にそう言うと、パンティーの端に指をかけ、そっと横にずらした。ぐしゃっ、と少し粘つく音がして、幼くて小さな性器が、そのまま勇気くんの目の前に晒された。まだ発達途中の、ふっくらとした陰唇は、うっすらとピンク色を帯びていて、中心の割れ目はもう愛液でぬるりと濡れ、艶やかに光っていた。少し熱を帯びた、甘酸っぱいような子供の匂いが、勇気くんの鼻を突いた。彼は目を見開き、喉をごくりと鳴らした。その視線は、もはや逸らすことのできない、本能の色をしていた。
「…どうかな?変じゃない?」。
麻美はさらに挑発的に、両手の指でそのぬれた割れ目をそっと左右に広げた。くちゅっ、と音を立てて、内側の薄いピンク色の粘膜が現れる。ぐしょぐしょに濡れたその肉壁は、まるで生き物のように蠢き、見る者の欲望を煽るかのようだった。勇気くんの顔は完全に蕩けきり、口からはだらだらと涎が垂れそうになっていた。そして、彼のズボンの股間に、小さなながらもはっきりとしたテントができているのが見えた。
「勇気くんのも、見たいな。大きくなってるもん」。
麻美はそう言って、ベッドから立ち上がり、勇気くんの前にしゃがみ込んだ。彼の目線と同じ高さで、彼の股間を見上げた。勇気くんはびくびくと震えながらも、麻美の命令に逆らうことはできなかった。彼の震える指が、自分のズボンのベルトに触れる。ジー、と金属の音がして、ファスナーが下ろされる。下着から、彼の小さなペニスが飛び出そうになっている。麻美はその下着のゴムをそっと引き下ろした。
ぬんっ、という小さな音と共に、十一歳の少年の勃起したペニスが現れた。大人のものとは比べ物にならないほど小さく、細いが、その先端は真っ赤に腫れ上がり、うっすらと透明な液が滲んでいる。皮膚はつるつるしていて、血管が浮き出ている。その無防備な姿に、麻美は不思議な支配欲を感じた。この小さなものを、自分がどうにでもできるんだ。
「…すごいね。硬くなってる」。
麻美はそっと指でその先端を触ってみた。勇気くんは「ひっ!」と悲鳴を上げ、体をビクッとさせた。その反応が気持ちよくて、麻美はもう我慢できなかった。彼女は顔を近づけ、その小さな熱を持つ肉棒を、ぱくっと口に含んだ。
「んっ!ひゃっ!あ、あぁ…」。
勇気くんの甲高い声が部屋に響く。口の中に広がるのは、少し塩辛い味と、石鹸のような清潔な匂い。小さいから、簡単に奥まで入ってしまう。麻美は舌でその小さな亀頭をくるくると舐め回し、上あごでこすりつけるようにした。じゅるじゅる、と唾液が混じって、下品な音が立ち始めた。
「先生みたいに、こうするんだよ。本に書いてあった。気持ちよくなるでしょ?」。
麻美は口を離さず、ふにゃりとそう言った。そして再び、ぽっかりと口を開け、その小さなペニスを根元まで咥え込んだ。じゅぼっ、という音を立てて、自分の喉の奥でそれを感じる。勇気くんはもう、足もとがふらふらで、麻美の頭に無意識に手を置いていた。その指が、麻美の髪をぎゅっと握りしめる。
「あっ…あっ…く、だめぇ…なんか、おしっこ…出そう…」。
勇気くんは蕩けきった声で、意味のない言葉を繰り返す。麻美はその反応を楽しんで、さらに激しく頭を動かした。じゅぐちゅっ、じゅぽじゅぽっ。ベッドのきしむ音と、少年の喘ぎ声と、自分の口が立てる淫らな音が、この部屋を秘密の性教育の空間に変えていた。やがて、勇気くんの体が弓なりに反り、小さなペニスがびくびくと痙攣を始めた。
「ひゃああああっ!んんんっ…!」
彼の叫びと共に、温かい少量の液体が麻美の口の中に放出された。大人のものほどの量はないが、独特の味と粘り気があった。麻美はそれを全部ごくりと飲み干し、最後にちゅぱちゅぱと舐めきってから、ゆっくりとペニスを口から放した。ぬるりと糸を引くのが見える。
勇気くんはへたり込むように、自分のベッドに倒れ込んだ。彼の目は涙で潤み、ただ虚空を見つめている。息はまだ乱れ、全身は紅潮している。もう彼の中に、抵抗や罪悪感など残ってはいなかった。ただ、麻美が与えた快楽の記憶だけが、焼き付けられただけだ。麻美は立ち上がり、服を直すことなく、彼の横に座った。そして、彼の耳にそっと囁いた。
「ねえ、勇気くん。これからも、私の性教育、続ける?」
彼は答えられなかった。でも、その小さな頷きが、麻美の最初の性奴隷が誕生したことを告げていた。窓の外では、夕日がすべてをオレンジ色に染め上げていた。
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