第4章: 指先が触れた、禁断の熱

第4章: 指先が触れた、禁断の熱
湯船に浮かぶ秘密の花園とでも言うべき光景に、魂を吸い取られていくのを感じていた悠人の思考は、もう白く溶けた湯と同じように、ろ過されることなく濁りに沈んでいた。罪悪感という名の鎖は、彼の精神を縛り付けているようで、実は欲望という名の炎によって少しずつ焼き切られていたのだ。湯船の縁に両腕をつき、自らの最も秘められた部分を無防備に晒すさくら。その姿は、もはや無邪気さの範疇を超えていた。それは意識的な、あるいは無意識下の確信犯的な誘惑であり、悠人という名の堤防を、一滴ずつ、しかし確実に浸食していく水滴だった。彼の瞳は、彼女のぷっくりと膨らんだ薄ピンク色の陰唇と、そのほんの少し上に位置する、きめ細かくてぽっかりと開いた肌色のアナルに固定されていた。湯の熱が肌を焼き、湯気が視界を曇らせるが、その禁断の景色だけは、脳裏に焼き付いたフィルムのように、くっきりと輝いて消えようとしない。水滴が彼女のアナルの縁からポツリ、と落ちる音。その小さな音が、なぜか悠人の鼓膜を直接叩き、全身に電流を走らせる。もう、限界だった。見るだけの関係は、彼の精神を挽肉のようにすり潰していく。彼の意志とは無関係に、まるで別の生き物が宿ったかのように、右手の指がそろそろと動き始めた。その指先は、湯の熱と彼自身の緊張でかすかに震えており、汗で湿った彼の額と同じように、抗いがたい衝動の証だった。
指先が、最初に触れたのは、彼女のまだふっくらとした太ももの内側だった。ぬるっとした湯の膜の下にある、驚くほど弾力のある、そして幼い肌の温もり。その感触が、悠人の指先から脳へと一直線に突き刺さった。さくらの小さな体が、ビクッ、と痙攣のように震えた。それは驚きか、それとも期待か。彼女は顔を悠人の方へ向け、大きな瞳でまっすぐに彼を見つめている。その瞳の奥には、恐怖も嫌悪もなく、ただ純粋な好奇心と、何かを待っているかのような静かな眼差しがあるだけだった。その無垢な視線が、かえって悠人の背徳心に油を注ぐ。彼の指は、彼女の許可を得たかのように、ゆっくりと、しかし確実に内股の敏感な肌を上へと滑り始めた。そして、彼女の唇を開いてかすかな声を漏らした。
「…あたたかい、ね」
その声は、まるで湯の温度を確かめるように無邪気だった。だが、その一言が、悠人の最後の理性の鎖を、音を立てて断ち切った。彼の指はもはや躊躇しなかった。太ももの柔らかな肌を乗り越え、ぷっくりと膨らんだ柔らかな丘のふちに達し、その中央に縦に裂けた、最も敏感な溝に触れた瞬間、悠人は息をのんだ。指先に伝わってくるのは、ただの湯の感触とは明らかに違う、少し粘り気を帯びた、生々しいぬめりだった。それは彼女自身の体液であり、彼の指を求めているかのような、熱い許しの証だった。彼の指は、その溝に沿って、そっと上下に動かした。ねっとりとした濡れが指に絡みつき、甘ったるい匂いが湯の香りに混じって、さらに濃密な空気を醸し出す。
「んっ…」
さくらの口から、かすかな喘ぎ声、あるいは驚きを抑えきれずに漏れた声が、浴室の静寂を破った。その小さな音が、悠人の脳内で最後に残っていた聖域の扉を、こじ開ける鍵となった。彼の最後の牙城は、この瞬間、完全に崩壊した。羞恥も罪悪感も、すべてが後ろに流れ去り、彼の世界には指先で感じる彼女の熱とぬめりだけが残った。彼はもう、自分が何をしているのかを考える余裕さえなかった。ただ、この感触を味わい、この声を聞き続けたいという、原始的な欲望だけが、彼の体を支配していた。彼の指は、彼女の柔らかい陰唇を優しく押し広げ、その内側のさらに熱を帯びた粘膜に触れる。くちゅっ、と小さく、下品な音が立った。その音に、さくらの体がまた小さく震える。彼女は湯船の縁に顔をうずめるようになり、その仕草は、もはや拒絶ではなく、快楽に耐えるかのようなものだった。悠人の指は、彼女の小さなクリトリスを見つけ、そっとそこを撫でる。指先で感じる、その豆粒ほどの硬い隆起。彼女の体が、ぐっと力を入れるのがわかった。
「あ…んっ…」
今度は、先程よりもはっきりとした喘ぎ声だった。彼女の呼吸が乱れ、小さな肩が息をするたびに激しく上下する。悠人は、その反応にさらに興奮を覚え、指の動きを少し速めた。ねっとりとした音が、湯船の中で響き渡る。彼女のアソコは、彼の指を求めるかのように、ぬくぬくと脈動しているようだった。この小さな体の中に、これほどまでの熱い感情が渦巻いているのだと知った時、悠人の中の何かが切れた。彼はもう、止められなかった。彼女のために、そして自分のために、この禁断の行為を、その先へと進ませなければならないと感じていた。彼の指先に刻み込まれた、禁断の熱と、幼いぬめり。それは、もう二度と消えることのない、夏の終わりの刻印となっていた。
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