放尿を見せつけた公園の個室で浮浪者の黒崎に尿道の疼きを教え込まれたスレンダーな美少女が拒みながらも飲尿とアナル拡張に堕ちて快楽を叫ぶ一週間
あらすじ
【時点】夏休みの午後。
弥永玲奈は10歳の小学5年生。夏休みの午後、友達と公園で遊んでいたが、突然おしっこが我慢できなくなる。女子トイレが故障中で、男子トイレは空いていた。我慢できずに、「誰もいないよね…もう男の子のトイレでしちゃえ…」と生理欲求と好奇心が湧く。恥ずかしいけど、行ってみたい。こっそり中に入ると、小便器が並んでいる。パンツを下ろしてしゃがむと、おしっこが勢いよく出て、チリチリと音が響く。見られているような気がして、股の間がじんわり熱くなる。「ダメだよ、こんなこと…」と思いながらも、なんだか気持ちいい。トイレを出ると、誰かに見られたような気がして、顔が真っ赤になる。でも、またやりたくなってしまった。
第1章 公園の男子トイレで初めての放尿

夏の午後、容赦なく照りつける陽射しが肌をじりじりと灼く公園で、あたしはブランコの鎖を握りしめたまま、つま先で乾いた砂を撫でるように揺れていた。鉄棒のそばでは、さやかとみゆきが逆上がりの練習に夢中になっていて、彼女たちの甲高い歓声が、しきりに鳴きわめく蝉の声と混ざり合い、ねっとりと熱を帯びた空気の層を震わせている。あたしの白いTシャツは背中に汗ではりつき、ショートパンツの裾からのぞく太ももには、滑り台でついた砂粒が、まるで砂糖菓子の欠片みたいに白くまとわりついていた。
そろそろ家へ帰ろうか、と、ぼんやり考えた矢先のことだった。下腹のあたりに、突然、ぎゅうっと何かが押し寄せるようにして重たい感覚が生まれた。はじめは炭酸を飲みすぎたときのような、ちいさな違和感にすぎなかったけれど、ブランコの鎖を持ち替えたその瞬間、じわり、じわりと膀胱のあたりに膨らみが広がって、自分のからだのなかに、今にもはちきれそうな水の袋がぶら下がっているのを、はっきりと自覚してしまった。腕時計の針は午後三時を少し回ったところ。最後におしっこをしたのは朝ごはんの後なのだから、もうずいぶん長いあいだ、あたしは我慢しつづけていたことになる。
「……やばい、行きたい」
唇のあいだから漏れた声は、自分でも驚くほど細く、乾いていた。太ももをもじもじと擦り合わせると、ブランコの座面に食い込む股のあたりが、内側からむくむくと押しひろげられていくようで、ぞくぞくするほどの切迫感が背筋を這い上がる。いま急に立ち上がったら、その弾みで漏れてしまうかもしれない。そう思うと、お腹にぐっと力を込めたまま、そろそろと鎖から指を離した。さやかたちのほうへ視線をやると、ふたりはまだ鉄棒にぶら下がったままで、こちらには気づいていない。あたしはそのまま、公園の端にぽつんと建つトイレを目指し、膝をすりあわせるようにして早足で歩き出した。一歩踏み出すたびに、膀胱の奥がとくん、とくんと波打って、熱い尿が今にも出口を求めて暴れだすような感覚に襲われる。
公園のトイレはひどく古びていて、コンクリートの壁にはところどころ深いひびが走り、白いペンキは黄ばんで薄く剥がれかけている。正面には女子トイレと男子トイレが、まるで鏡写しのように並んで建っていた。あたしは迷わず女子トイレの入り口へ駆け寄ろうとして、そのまま、足を止めた。入り口には黄色いロープが張られ、その手前に「清掃中・故障中につき使用禁止」と書かれた札が、無造作に立てかけてある。なかを覗き込むように耳を澄ませても、水の流れる音ひとつ、物音ひとつ聞こえてこない。故障中。女子トイレが、使えない。あたしは呆然と立ち尽くしたまま、札の文字を、視線だけでゆっくりとなぞり直した。
「……うそ」
声にならない声が、蝉の鳴き声のなかへ吸い込まれて消えていった。気を抜いたら、その場で本当に漏れてしまう。そんな切迫感が、下腹の奥から子宮のあたりまで、じりじりと熱い炎のように這い上がってくる。あたしは太ももを力いっぱい閉じ、膝を内側にくっつけたまま、その場で小さく前後に揺れた。体重が移動するたび、潤んだ膀胱がゆらゆらと揺さぶられ、尿意は痛みに似た切なさへと姿を変えていく。どうしよう。視線を左右へ走らせたあたしの目に、隣の男子トイレの入り口が、暗い口をぽっかりと開けて飛び込んできた。あそこは男の子の場所。女の子が入る場所じゃない。頭ではちゃんとわかっているのに、その暗く沈んだ空白が、なぜだか強くあたしの目を引き寄せてしまう。
男子トイレの入り口へ近づくと、ほんの少し、ツンと鼻を刺す消毒液のような匂いと、しめった空気の生ぬるい匂いが混ざり合って流れてきた。なかはしんと静まり返っていて、蛇口から水滴が落ちる音すら聞こえない。さっきまではまったく気にしていなかった心臓が、変に速くなって、Tシャツの胸元が内側から小さく脈打つ。入り口の白熱灯が、緑がかった床のタイルをてらてらと照らし、その光の粒のひとつひとつが、あたしの浅い呼吸に合わせてゆらゆら揺れているようだった。誰もいない。いるはずがない。この暑い時間に、わざわざトイレへ残っている男の子なんて、いるわけがない。あたしはその言葉を心のなかで何度も繰り返しながら、後ろ手で入り口近くの壁に触れた。指先が、ひんやりと冷たいタイルの表面をすべっていく。
「誰もいない、よね……」
声に出して確かめてから、あたしは意を決して一歩踏み出した。足音がやけに大きく反響して、心臓が喉の奥で跳ねあがる。男子トイレのなかは想像していたよりも薄暗くて、白い陶器の小便器が三台、壁に向かって静かに並んでいた。その形はどこか異様で、丸い下の部分から上へ向かってすぼまったくぼみは、無機質な建物の模型のようにも、あるいはじっと口を開けて待つ生き物のようにも見えた。小便器の下の床には、乾いた水の跡が輪のかたちになって残っていて、そこに立つと、ついさっきまでいた少年たちの体温が、かすかに空気のなかへ溶け残っている気がする。あたしは息を詰めながら、一番奥の個室を探した。あるはずだ。個室。男子トイレにも、扉つきの狭い箱が。
あった。小便器の向こう、いちばん奥まった薄暗い場所に、青いペンキの剥げた木の扉がある。あたしはそのドアノブへ手をかけた。汗ばんだ掌に、ひやりとした金属の感触が吸いつくように絡まる。少しだけ引くと、錆びた蝶番が、ぎしり、と軋んで啼いた。空いている。個室は、女子トイレのそれとほとんど変わらない小さな正方形の部屋で、奥に白い便器がひとつ、ぽつんと据えられている。その便座は持ち上げられたままで、縁には黄色っぽく乾いた飛沫の跡がうっすら残っていた。男の子が立って使ったままの便器。それを目の当たりにした途端、下腹の奥が、また強く、きゅうっと収縮した。もう、だめ。我慢できる時間は、とっくに通りすぎている。
あたしは素早く個室へ入って鍵をかけると、荒い息を整える間もなく、短いショートパンツと、下ろしたての真っ白な綿のパンツを一気に膝までずり下ろした。太ももの外側を布がすべり落ちていく感触だけで、くすぐったくて、おかしな声が漏れそうになる。お尻が湿った空気に触れると、蒸れた汗が一瞬でひやりと冷え、背筋がぶるりと震えた。狭い便座に腰をおろすと、陶器の冷たさがお尻の裏のやわらかい肉へぐっと食い込んでくる。便器の低い位置から見上げるトイレの壁はやけに高く、頭の上では蛍光灯が、じりじりと痺れるような音をたてて光っていた。
「……もう、出る」
そう思った瞬間、ずっと締めつけていたものがほどけるようにして、熱いおしっこが溢れ出た。最初は、ちょろちょろと便器のなかで跳ねるだけだったのに、すぐに下腹の奥がふっと軽くなり、そのあとから堰を切ったように、しゃああああ、と勢いのある放物線を描いて便器の底へ落ちていく。自分の体から出ているのに、その音はひどく大きく、いやらしく耳へ響いた。チリチリ、ジョロロロ、と尿が水に吸い込まれる音、陶器の内側を叩いて飛沫の上がる音、そして、男の子の便器のなかで、女の子のおしっこが迸っているという事実。そのすべてが耳の奥に染み込み、汗ばんだ太ももの内側が、じん、と熱を持っていく。
「あ……っ」
細い息を吐くと、出し切る快さが背中を駆け上がった。膀胱の奥が空っぽになっていく代わりに、胸の奥には、名づけようのない、むずむずとした感覚が広がっていく。視線を落とすと、白い陶器の向こうで、金色にきらめく尿の筋が、白い泡を立てながらぐるぐると渦を巻いて流れていた。おしっこが終わる寸前、尿道の先から、ちゅ、と小さく音がして、太ももの根がぴくりと跳ねる。その拍子に、割れ目のいちばん上にある小さな肉の粒が便座の縁へ擦れて、甘い痺れが走ったのを、あたしははっきりと感じてしまった。
怖いくらい、気持ちよかった。男子トイレで、男の子の使う便器に座って、おしっこをする。ただそれだけのことが、どうしてこんなに心臓を暴れさせるのだろう。頭の片隅では「だめだよ、こんなこと」と、誰かの声がくり返し囁いている。けれど、その声よりずっと大きな音で、いまの感覚をもう一度味わいたい、もう一度あの音をこの陶器に響かせたい、という熱が、お腹のいちばん奥から湧き上がってくる。パンツを戻すのがためらわれるほど、股のそこは、じんわりと湿っていた。
トイレットペーパーで残った水分を拭いていると、どこか遠くで、ぱたん、と小さな音がした。男子トイレの外かもしれない。入り口の扉が風で動いたか、あるいは、誰かがすぐ近くを通ったか。あたしの背筋は、瞬間で氷のように固まった。見られたかもしれない。その可能性を思っただけで、耳のうしろがかっと火照り、鏡もないのに顔が真っ赤になっていくのがわかる。急いでパンツとショートパンツを履き、震える指で水を流すと、音をたてないようにそっとドアの板へ耳を寄せた。外は、しん、と静かだった。蝉の声と、遠くで聞こえる子どもたちの笑い声だけが、うっすらと空気を震わせている。
それからあたしは、罪から逃げるように個室を出て、小走りに女子トイレの前を通りすぎた。誰かに顔を見られないよう、うつむいたまま早足で歩く。胸のどきどきは、ちっともおさまらなかった。怖い。でも、それ以上に、あの放尿の余韻が、太ももの内側と下腹のあたりに、甘く、ねちっこく残っていた。振り向きたい気持ちを必死で抑え、あたしは公園の中央広場へ戻る。さやかとみゆきは、まだ鉄棒の近くで手を振っていた。
「玲奈ちゃん、どこ行ってたのー?」
さやかの明るい声が、やけに遠くから聞こえる。
「ちょっと、トイレ」
あたしは精一杯の普通を装った。声がうわずっていなかったか、それだけが不安で、爪が手のひらに食い込むほど、ぎゅっと拳を握っていた。心臓はまだうるさい。ブランコの揺れに身を任せながら、あたしはもう一度、あの男子トイレの光景を頭のなかで勝手に再生していた。白い小便器。青い扉。陶器のくぼみに響いた尿の音。そして、小便器の前に立って、男の子が、あれを、する。自分が知らない姿を、どうしてだか無性に想像してしまい、膝を閉じたまま、あたしは空を仰いだ。夏の雲が、ゆっくりと形を崩しながら流れていく。あれは、すごくいけないことだったのに。でも、体のどこかが、また、あの暗くてひんやりした空間へ戻りたがっていた。家に帰れば、なんでもなかった顔で宿題をして、お風呂に入って、眠る。それなのに、頭の片隅では男子トイレのドアが、ぎしり、ともう一度鳴っている。実際の音ではない、頭のなかだけの想像の音。それが、耳の奥に、しつこくこびりついて離れなかった。ごくり、と唾を飲みこむ。喉の奥まで、冷たい夏の水の味がした。
第2章 浮浪者の視線に震える尿道

夕暮れの公園は、まるで私の心を映し出すみたいに、しんと静まり返っていた。沈みかけた陽が、砂場の砂を黄金色に染め、ブランコの鎖を赤銅色に光らせている。私はベンチに腰かけたまま、膝の上でほどけた靴紐をじっと見つめていた。しばらく動けない。動きたくない。時間がゆっくりと流れていく。
「玲奈、帰るぞー」
遠くから母の声がして、私は重い腰を持ち上げた。公園の時計を見ると、針はもう五時を回ろうとしている。こんなに長く、私はこのベンチに座り込んでいたのか。ブラウスは背中に汗で張りつき、スカートの下は、まだほんの少し湿っているような気がした。飲みかけのペットボトルを拾い上げ、手のひらで転がす。ぬるい水の感触が、火照った肌へ心地よかった。
「帰り道、商店街の角にある和菓子屋さん、今日はもう閉まってるかな」
母の明るい声が、沈みゆく夕日の中で、遠くの世界から聞こえてくるみたいだった。私は小さくうなずくだけで、あいまいな笑みを浮かべる。家に帰れば、夕食の支度。母はいつも、私のそんな顔を気にも留めず、包丁の音を台所に響かせるのだろう。あの浮浪者の男は、もう公園のどこかへ消えた。けれど、彼の残した言葉だけが、私の耳の奥で、今もずっと居座っている。
「……みいの、とこ」
口の中で転がしたその言葉は、舌の上で溶けきれない飴玉みたいに、じわりと苦い。私は歩きながら、何度も、その短い言葉を繰り返した。みいの、とこ。おじさんの目が、私のスカートの中を覗き込んでいた。あの目。薄汚れた長い髪の下から、くすんだ茶色の瞳が、私の一番恥ずかしい部分をえぐるように見ていた。それなのに、私の心臓は、嫌悪とは別の理由で激しく脈打っていた。
「玲奈、どうしたの? さっきから変よ」
母が振り返り、怪訝そうな顔を向ける。私は慌てて首を振った。
「ううん、なんでもない。ちょっと汗かいちゃって……」
嘘だった。汗のせいなんかじゃない。太ももの内側は、いまだに信じられないほど熱く、べったりと湿っていた。夏の空気が、子宮のあたりを焦がすように蒸す。街路樹から降る蝉しぐれの波。夕日を弾くアスファルトのぎらつき。そのすべてが、私の体の奥で渦巻く熱を、いっそう激しくかき立ててくる。
家に着いた瞬間、私は逃げるように階段を駆け上がり、自室のドアをぱたんと閉めた。窓から零れる夕焼けが、部屋の中でぼんやりと揺らいでいる。ベッドへ倒れ込むと、小さな胸が苦しかった。主語のない感情が、喉の奥で渇いた音を立てて、皮膚の下で水泡のように膨れては弾ける。逃げなければ、と頭ではわかっているのに、あの目に見つめられると体が動かない。それどころか、もっと見てほしいという浅ましい声が腹の底から聞こえる。もっと。もっと、おじさんの前で脚を開いて、私の出るところ、みいのとこ、じっと見てほしい。そう思えば思うほど、頭の芯がくらくらして、目を閉じた暗がりの中に、あの男の歯の黄色い笑みが、ゆっくりと浮かんで消えた。
ブレザーを脱いで床に放る。白いブラウスは汗で透け、肌にぴったり密着していた。カーテンを閉めていない窓からは、生ぬるい風が吹き込み、火照った肌の表面を撫でていく。私はベッドの上で膝を立てると、ゆっくりとスカートの裾をたくし上げた。見えるのは、太ももの白い肌。それから、シンプルな白いガードル。中心には、うっすらと縦の線が浮き出ている。もうとっくに小学生らしからぬ匂いを吸って、ぐっしょり濡れていた。お小水のせいばかりじゃない。私の奥から染み出たものが、乾いた繊維をぬめらせて、空気に触れるたび、すう、と冷たい。
「はっ……」
吐息が連続して漏れる。下着のゴムから指を差し入れ、おそるおそる、その中心へ触れた。指先に伝わる、ぷるんとした肉の感触。触れただけで、びくん、と腰が跳ね、尿道の奥がきゅう、と締まった。あの警察官のおじさんが言っていた。小さい子が自分で触るのはやめなさい。だけど、もう、もう、そんな言葉は消し飛んでしまう。
「あ、あ……」
私は目を閉じたまま、白いガードル越しに自身の輪郭をなぞる。小陰唇が、ぬめる布の下で、ぷっくりと存在を主張していた。指の腹が、割れ目の上にある敏感な小さな突起を掠めると、太ももの筋肉がひくん、と跳ねる。気持ちいい。どうして。怖かったはずの今日の午後が、痛いくらいの快楽へと塗り替わっていく。薄暗い男子トイレで、あの浮浪者が私を見ていた。あの目。埃と汗にまみれたのっぺりした指が、私の出るところへ、伸びていた。想像するだけで、お腹の底から、とろりとしたものが新しく溢れ出す。指を下着の中に入れると、そこはもう火事場みたいに熱かった。
「……おじさん、見てる」
声に出して、初めて言った。きっと、今頃、どこかであの男も私のことを思い出している。みいの、とこ、見せてくれよ。そう囁かれている気がして、首の後ろの産毛が、逆立つように震えた。それは恐怖だった。それなのに、私の口は、自分の顔のすぐ横で、恥ずかしい吐息をこぼし続ける。窓の向こうではまだ、無数の蝉が死に物狂いで鳴いていた。
第3章 教え込まれた尿道の疼き

第3章:教え込まれた尿道の疼き
あれから何日が過ぎたのか、正確には覚えていない。夏休みの暦は、毎朝蝉の声で破られて、夕立の匂いと一緒にぐしゃぐしゃに丸まっていく。あたしは毎日のように公園へ通った。家で宿題をひらいても、数字や漢字がぜんぶ白い虫みたいにうごめいて見えるだけで、心はもうあの男子トイレの薄闇のなかに置きっぱなしだった。
約束をしていたわけではない。あの男、黒崎徹は「また明日、来いよ」と言ったが、毎日現れるとは限らなかった。でも、彼の姿がベンチのそばにない日でも、あたしはトイレへ向かった。小便器の陶器を見て、青い扉を開けて、鍵をかけて、便座におしりをのせる。その一連のしぐさが、まるで息をするみたいに自然になっていて、気がつくとスカートではなくショートパンツのボタンに指をかけている自分がいた。
最初のうちは、ほんとうに放尿を正面から見せるだけの日もあった。黒崎は便座から一メートルほどのところにしゃがみこみ、濁った茶色い目をあたしの股間にじっと据える。あたしがパンツを下ろして脚をひらくと、彼は喉の奥を低く鳴らして、舌でくちびるを舐めた。それだけで、あたしの尿道口はひくついて、おしっこが出る前から下腹部が痺れるような熱を持った。
見せているあいだ、あたしはいつも苦しかった。こわい、恥ずかしい、帰りたい、消えたい、と思う。それなのに、黒崎に見られているという事実そのものが、あたしの膀胱を勝手にぎゅうぎゅうと押してくる。尿意なんて、ほんの少し水を飲んだだけでもこうなった。体が、あたしの意思を置き去りにして、彼の視線のなかで育っていく。
数日後の午後、空は厚い雲に覆われて、光はくすんだ白だった。むし暑さが肌に貼りついて、公園の砂場はしっとりと黒ずんでいる。木陰を歩いているだけで首のうしろが汗ばんで、髪の毛が何本も頬に張りついた。あたしは入口のかまぼこ型の屋根の下に立って、湿ったコンクリートの匂いを吸いこむ。今日は、黒崎が先にトイレの壁にもたれて待っていた。
薄汚れた灰色のジャケットの肩が、壁の黄ばんだペンキにこすれている。長い髪の奥から覗く目が、あたしの全身を上から下へ舐めあげた。黒崎は顎で奥の個室を指した。
「そこ、入ろうや。きょうはちょっとべつのこと、教えてやるからよ」
声は、乾いた砂を噛むようで、なのに少しだけ弾んでいた。あたしの胸が、とく、と鳴る。前日までは、ただ見るだけ。黒崎は手を出してこなかった。けれど、今日の声には、これまでの我慢が溶けだしたような粘り気があった。あたしはこわごわ頷いて、彼の背中を追って個室の前に立った。
狭い個室に二人で入ると、空気がぎゅっと詰まったように重くなった。黒崎の汗と、油と、生乾きの布の匂いが、むっとあたしの鼻を包む。胸が苦しい。酸素が薄い。それでも足は、勝手に便座のほうへ動いていこうとする。黒崎は背中でドアを閉め、外した鍵を指で弄びながら、あたしを見おろした。
「いつもみたいに腰かけて、脚ひらけよ」
あたしは、言われたとおりにした。ショートパンツと白いパンツを重ねて下ろし、陶器のふちに、じんわり汗ばんだおしりをのせる。ひんやりした座面が太ももの裏に食いこむと、背筋が震えた。脚を開く。自分の体のいちばん柔らかい場所が、薄暗い空気にさらわれていく。黒崎が、ごくり、と喉を鳴らした。
「かわんねぇな、毎日見ても」
そう言って、男が片膝をつく。顔が、あたしの開いた脚のあいだに近づいて、生あたたかい吐息がそけい部に触れた。ひっ、と息がもれる。彼の汚れた指先が、あたしの腹、臍の下あたりをゆっくりとなぞった。ざらついた指の腹が、汗の膜をすべっていく。ぞわり、とした鳥肌が、二の腕まで走った。
「お前、ここにあるの知ってるか。シッコの出る穴がよ」
「……しらない」
声が、空気に溶けて消えた。こどものふりをしたかった。でも、知ってる。自分でも、触ったことが、一度だけある。お風呂のなかで、小さい手鏡を使ってこわごわ覗いたあのくぼみ。黒崎の指が、あたしの割れ目のいちばん上、小さなふくらみのしたをかすめて、それから、つぅ、と下りてくる。
「やだ、くすぐったい……」
あたしの腰が、便座の上で浮いた。指はやわらかくて、でも硬くて、ぬるぬるとした皮膚の溝を、ゆっくりゆっくりと前後に往復している。そのたびに、足のつけねの内側がぴくぴくと痙攣した。黒崎の耳元で、息がはじける。彼の親指が、まんなかの、ほんの少しへこんだ場所をぐっと押し広げる。
「ここだよ。このちっこい窪みが、お前のシッコの出口だ。おしっこ、いつもここから出してんだな」
「そんなの、しらない、しらないよ……」
言うと、体中から力が抜けそうになる。あそこを見られている。においを嗅がれている。彼の吐息が、濡れた粘膜のひだにまとわりついて、溶けた飴みたいにねばつく。黒崎の指先が、今度は迷いなく尿道口のうえへ置かれた。ほんの豆粒ほどの、閉じかけた穴。押しこまれるのではなく、触れるか触れないかの強さで、くる、くる、と円を描かれる。あたしの目の奥に火花が散った。
「んぬっ……あっ!」
腹の底のほうから、電気の串が突きぬけたような疼きが走る。自分の声が、個室の壁に跳ね返って耳へ届いた。いやらしい声。あたし、ちいさい子のくせに、いま、ものすごくいやらしい声を出した。羞恥で涙がにじむ。それなのに、尿道口から粘っこいものが滲んで、黒崎の指をぬらしていくのがわかる。
「お、濡れてきた。ここ触られて感じてる証拠だぞ」
黒崎の声が、得意げに湿っていた。指がとまらない。尿道口の周りをなぞられると、さっきまで眠っていた尿意が、膀胱の底からむくむくと頭をもたげる。あたしは太ももをぴたりと閉じて、内側で彼の手を拒もうとした。でも、閉じれば閉じるほど、指の感触がかえって深く食いこんでくる。
「や……だめ、おしっこ出ちゃいそう……」
「がまんしなくていい。出るなら出せ。今日はそのための場所だもの」
黒崎が、低い笑いをこらえるみたいに、口の端をゆがめた。あたしは頭をふる。ここで、彼の手に向かって放尿するなんて、恥ずかしすぎる。汚い。いやだ。母さんに怒られる。けれど尿道口をゆるゆると擦られるたびに、下腹の奥から、しゃぼん玉みたいな切迫感が次々に浮かびあがってくる。くすぐったい。くすぐったくて、いたいような、気持ちいいような、境界がわからない。
黒崎の指が、今度は尿道口を、ぷに、と軽く押した。それは合図みたいだった。あたしの内側で、ふ、と力がぬけて、つぅぅぅ、と生ぬるい液体が尿道をのぼってくる。下腹部を支えきれなくなった小さな体が勝手に解放をえらぶ。
「はぁ……んっ……!」
しゃああ、と音がした。金色の尿が、弧を描いて彼の手のひらにぶつかる。ばち、と跳ねた飛沫が、黒崎の手首の黒ずんだ肌に白くちいさな粒となって散った。出しているのはあたしなのに、感覚が遠い。尿道口の先が、しびれたみたいに気持ちよくて、腰がふらふら揺れる。黄金色の筋は、彼の開いた掌のなかでぐちゃぐちゃと音をたてて、指のまたから滴り落ちた。コンクリートの床に、黒い輪がにじんでいく。
「ああ……出てる出てる。熱いな、ほら、お前にまで跳ねてるじゃねえか」
黒崎が、尿に濡れた手を、すこし持ちあげた。うす暗い個室のなかで、彼の手がてらてらと光る。生あったかい匂いが、ツン、と鼻をつき、それでいてどこか甘ったるい。あたりに充満する自分の尿の匂いで、あたまがくらくらした。それから黒崎は、濡れた手のひらを、ゆっくりと自分の口もとへ運んだ。舌を大きく突き出して、てのひらのしずくを、じゅるり、と啜る。そのあと、親指のつけねから指先へかけて、ちろちろと何度も舐めあげた。
「やめ……てよ、きたない……」
あたしは涙声で言った。けれど彼は、目を細めて、ちゅ、と指先を吸った。舌の赤さが、指のあいだに残った尿をぬぐっていく。音が、耳の奥にまでぐちゅぐちゅと響いた。
「きたなくなんかねぇさ。おめぇの体から出たものだぜ。あったかくて、こうばしい。女の子のって、どうしてこんなに香りがいいんだか」
黒崎がうっとりとした声で言う。あたしの胸は、どきどきと暴れて、まぶたのうらがじんと熱い。見てはいけないものをいちばん近くで見ているような、息の止まる感覚。尿はまだ少しだけ、尿道口のまわりでぬらぬらと光っていて、太ももの内側を一筋、つたっていくのが分かった。下腹部の奥は、放出したあとの軽さとはべつものの、どろどろした熱がいっぱいで、のどが引きつった。
「おじさん、おしっこ、飲んじゃった……」
「飲んじまったな。ほかでもねぇ、玲奈のシッコだからな」
名前を、呼ばれた。その瞬間、背筋を冷たい手でなぞられたみたいに、ぞくん、と震えた。見知らぬ大人の男に、名前を知られている。あたし、なにもかも知られてる。体も、おしっこも、いまの気持ちも、全部、この人に、ぜんぶ、もっていかれてる。くやしい。なのに、胸のまんなかがじんじんして、あたたかくて、これが快感なのか安心なのか、自分のこころが見えない。
黒崎が、もういちどあたしの尿道口へ指を伸ばした。尿で濡れたそこを、やさしく、こするように。
「ほら、シッコ出したあとのこの辺、感度高くなってんだ。触るとすっげぇ気持ちいいだろ」
ぬるついた指先が、尿道口からちいさな肉のふくらみ、そのうえの嫩い粒へすべっていく。こり、と軽く押されると、息がひっくり返った。
「んあ……ッ! そこ、や、ちがう……!」
「ちがくねぇよ。ここも、シッコの穴の隣にある、女ん子のいいとこだ。お前の、いちばんエロいとこ」
その単語を、大人の口から投げつけられた衝撃で、目の前がちかちかした。彼の指は二本になり、ぬらぬらとした尿道の入口と、そのうえの敏感な粒を、同時にくにくにと押しつぶす。あたまの中が、しろくなる。便器の冷たさも、汗の匂いも、ぜんぶ遠くへ行って、認識できるのは腹のなかにうずまく、ぐちゃぐちゃの熱と痛みだけ。太ももをばたつかせた。でも、脚はもう開いたまま、ちからが入らない。
「うそ……うそだよ、ぁ……こわい……んっ……」
言葉はぎたなくなった。くちびるがわなないて、よだれが口のはしににじむ。尿意とは別の、ずっしりした重い波が、子宮のあたりからのぼってくる。足のゆびが、古いタイルの床にぎゅっと丸まった。小さな胸のうえで、いちまいだけのTシャツが、はげしい呼吸に上下する。乳首が、服の内側でこすれて痛い。そんなはずないのに、空気が重くて、皮膚のうえをべたべたと撫でられているみたいだった。
黒崎の指はとまらず、尿道口のきたない匂いのする部分をこねくりまわしてくる。体液と尿と汗がぐちゅぐちゅに混ざって、音が三段階くらい下品になっていく。その音のひとつずつが、あたしの理性を薄く、薄く剥がしていった。いやだ、やめてほしい、たすけて、そう思っている部分はまだ、ちいさな花火みたいに胸のすみでぱちぱち鳴っている。けれど、それよりもずっと強く、もっと触って、もっとぐちゃぐちゃにして、という声が腹の底から迫りあがっていた。
そのとき、外で、かすかな衣擦れの音がした。
あたしの背すじが、凍った。個室の扉の向こう、小便器の列のあたりに、人の気配。ドアの下の隙間を見ると、しゃがみこんだ黒いかたちが、床にびっしりと影を落としている。ぎょろり、と光る、二つの眼。杉本茂だ。ぽろシャツにチノパン、公園のベンチでよく見かける、あの覗きの男。あの男が、ドアの外で、口に手を当てて、こちらを凝視していた。
「おじ……さん、まち……誰か、きてる……っぁ……外、外に……!」
焦って言うと、黒崎はいっこうに気にした様子もなく、むしろ指のうごきを早めた。
「おう、杉本だろ。毎日ここらうろついてる変態の。気にすんな、見てるだけだから」
「でも、や……みられ、て……いや……」
あたしは首を横にふった。ふりながら、外の男の視線を想像してしまっていた。扉の向こうの、汗ばんだ中年の顔。半開きの口、唾液で濡れた下唇。いま、あたしのひらいた脚を、ぬるぬる光る尿道口を、彼はどれくらいの近さで見ているんだろう。黒崎の指のうごきで、ぐちゃぐちゃに泡立っているあそこを。
外から、杉本の荒い息遣いが、はっ、はっ、と薄い扉を透かして流れこんでくる。まるで飢えた犬が舌を垂らしているみたいな、湿りけのある吐息の音だった。ときどき、彼の膝がタイルの床を擦る、かさり、という衣摺れが混じる。そうして熱に浮かされたようなくぐもった呟きが、小便器のあたりで行き場を失くして漂っていた。
「ああ……見える……見えてる……女の子の、おしっこの穴が、すげぇ濡れて、くぱくぱして……はぁ、たまんねぇ……」
その声が、隙間から染みこんでくるたびに、あたしの耳の穴の奥がちりちりと灼けた。彼の視線が、あたしの開かれた脚のあいだに突き刺さっているのが、肌のうえに触れられてもいないのに、ありありと感じ取れてしまう。その視線を意識した瞬間、尿道口がきゅっと収縮し、黒崎の指を締め付けてしまった。
「ぁ……っ、み、見ないで……やぁっ……」
恥ずかしさで、頭のてっぺんがじりじり焼けた。なのに、あたしのあそこは、さっきより明らかに熱い。尿意とは別の汁が、太ももをつたって便座を汚している。杉本に見られている、それはだめなこと。さっきまで「やだ」と思っていた黒崎の指が、外の男の視線を感じたとたん、びりびりと気持ちよくなっていく。
「ぁ……んっ、や、だ……やなのに……ッ」
口ではそう言いながら、腰が、勝手に黒崎の指へ押しつけられていく。黒崎が、満足そうに鼻で笑った。
「ちゃんと感じてやがる。いいんだぜ、見てる男に、もっとよがるとこ、見せてやんな。お前そういうの、すきだろ」
「そんなこと……っ、ない、ないよ……!」
否定する声が、泣きじゃくりみたいに震えた。黒崎の指が、尿道口をちゅぷっと押し、ついでに腹側のいちばん敏感な粒を、下から上へ、かり、と引っかく。目のなかで真っ白な光がはじけて、腰が便座から浮いた。足がばたばた暴れて、かかとがタイルを叩いた。外の杉本が、は、は、と息をもらしている。その音が、薄い扉を透かして、あたしの耳の奥をくすぐった。
「み、見てるの……いまも、みてるの……?」
「もちろんだ。あのオッサン、ここから目ぇそらせねぇ顔してら。ずりぃくらい熱心だ。お前のその、シッコの穴をじぃっと」
「んうぅ……!」
あたしのあたまが、がくん、と便器のタンクにぶつかりそうになった。体がのけぞる。声を出してはいけないのに、男の視線にひらかれた入口から、溶けた産毛の奥から、甘い痺れが腹じゅうにひろがる。尿道口のまわりが、内膜まで熱をおびてふくれあがっているのがわかった。触られるたびに、膀胱の底が、ひくひくと鳴って、再び尿意なのか、ちがう何かなのか、切り分けられないわだかまりが前かがみの背中をまるめさせる。
「おい、杉本。よだれ、たれてるぞ」
黒崎が、振り向きもしないで言った。低い声が、個室の薄い壁に反響する。外から、くぐもったぶきみな笑いが返った。
「へへ……だって、あんな、あんな小さい穴、ごちそうだもんで……」
初めて聞く杉本の声は、しわがれた、無気味な甘さがあった。飴玉がのどにでもはりついているみたいに、ぐりゅぐりゅと粘る。気持ちがわるい。なのに、その声が届いた瞬間、あたしの尿道口が、きゅうっと音をたてて収縮した。黒崎の指を、後ろから指先で押しだすみたいに。自分が、たしかに、男の声で感じている。
「も……みないで……杉本さん、みないで……」
かすれた声で、やっとそれだけ言った。だけどあたしの唇は、へんなふうにゆるんで、声の尻があがっていた。泣いているのか、笑っているのか、自分でもわからない。外の気配は動かない。ただ、すさまじい熱量の視線だけが、扉の隙間からあたしの股ぐらに突き刺さっている。
黒崎の指が、ついに、尿道口のくぼみへ、そっと先を沈めた。
「んぐ……っ!」
異物が入ってくる。たった爪のさき、それよりも浅い。けれど内臓を突き破られるような、とんでもない圧迫感が、腹のぜんぶを貫いた。膀胱のいちばん底を掻きまわされて、酸っぱい痛みと、生まれたばかりみたいな快感が、どろりとまざりあう。あたしの口から、言葉にならない声がほとばしった。
「あぁ……っ! や、なに、そこ、なに……! ぬいて、ねぇ、ぬいてよ……!」
「すぐ抜くさ。もうちょっとだけ、シッコの穴ん中、ちゃんと開かしてやるから。ここが覚えると、お前、もっととろとろになるぜ」
指が、沈んでは戻り、沈んでは戻りを繰り返す。そのたび、熱い蜜と、我慢しきれなかった尿が、とぷ、とぷ、と少しずつ溢れでた。黒崎は、溢れるたびにそれを手のひらで受け止めていた。外では杉本が、床に手をついたようで、ごつ、と小さく骨ばった音が響く。
「すげぇ、吸いついてる。こんな小せぇ穴で指しゃぶんな。ほんと、お前の体はようできてるわ」
黒崎のくぐもった声が、腹のなかに沈んでいく。あたしはしゃくりあげていた。あたまも体もびしょびしょで、汗と尿と、自分の匂いと、杉本のよだれの匂いまで、ぜんぶひとつに混ざって臭う。最悪なのに、悪夢みたいなのに、この場所が、せかいでいちばんあたたかくて、いちばん安全なところのように思えてきた。ちがう。そんなわけない。
なのに、外にいる杉本に見られていることで、あたしの中の何かが、うれしそうに飢えて、のどを鳴らしているのを感じてしまう。もっと見て。もっと近くにきて。あなたも、あたしのここ、見たいんでしょ。おしっこの穴、さわってもいいよ。ぞっとするほど甘い声が、耳の奥で、本当はそう願っているのを認めてしまう。ひどい。ひどすぎる。あたし、こわれてゆく。
黒崎が指を抜いた。尿道口が、遅れて、くてん、と開いたままになった。ぬらぬらのすじが、黒崎の指先とあたしのあそことのあいだに、虹みたいにのびて、ぷつり、と切れる。切れた瞬間、残っていた尿が、とろ……と一筋、尾をひいて流れおちた。そのしずくを、黒崎が長い舌でぺろりと舐めとる。
「またおしっこ出ちまったな。かわいい声で泣きながら、穴で指をしゃぶって。お前、まともな女になるわ」
あたしは、力なく首をふることしかできなかった。ぴちゃぴちゃと、外の杉本が、自分の指をしゃぶりはじめる。粘っこい音が、個室のなかにまで染みこんでくる。彼の唾液が、扉の下の隙間から流れてきそうで、ぞっとするのに、切ない。もっと強く、彼の目で、見つめられたい。開いた脚を、ぜんぶ、さらけだして。
「次はよ、俺のも飲ませてやるからな。お前の穴も、もっと奥まで開発してやる。だから、明日も、同じ時間に来い。約束だぞ」
黒崎の声が、思いがけずやさしく、あたしの耳たぶに触れた。あたしはうなずいていた。もう、逆らうことなんか、うまれなかった。
外の足音が、ゆっくりと遠ざかっていく。杉本も、やがて小さく咳きこんで、気配が消えた。あたしは便座に座ったまま、開いた脚を閉じられずにいた。下着も、ショートパンツも、しばらく戻すことができなかった。太ももの内側で、もうとっくに冷えきった自分の汁が、かわいていく感触を、ぼんやりと味わっていた。
夏の午後は、まだ続いていた。雲の切れまから黄色い光がこぼれて、トイレの小窓をぬらしていた。
第4章 飲尿とアナル舐めで崩れる理性

第4章 飲尿とアナル舐めで崩れる理性
翌日の午後、空はまた厚い雲にへばりつかれて、日差しは湿った綿を透かしたみたいに淡くぼやけていた。昨日のあの個室から出てから、あたしの胸の奥には小さな獣が住み着いていて、朝からずっと腹の底を爪でひっかいている。朝ごはんのパンは喉を通らなくて、麦茶だけを流しこんで家を出た。図書館へ行く、と母に告げた声が少し裏返っていて、母は何か言いたそうにしていたけど、あたしはもう玄関の扉を閉めていた。
公園へ向かう足は、昨日と同じ道なのに、地面がふわふわと沈むみたいに頼りない。夏休みの午後だというのに、公園の入口には誰もいなくて、砂場の砂は昨日の夕立を含んで黒っぽく固まっていた。鉄棒のあたりには蝉の抜け殻が転がっていて、すでに死んだ夏の音がそこかしこに張りついている。あたしはまっすぐ、コンクリートのトイレへ歩いた。女子トイレの前には、あの黄色いロープがぶらさがったままだ。もう、それを確かめる必要なんてなかった。あたしの足は最初から、隣の暗い入口に向かって動いていた。
男子トイレの中は、むっと濡れた空気が底に溜まっていて、肌に貼りつくような生あたたかさがあった。小便器の陶器は昨日より少し湿っていて、床に古い水の輪がいくつも重なっている。奥の個室の前まで来ると、青い扉が少し開いていた。隙間から、黒崎の汚れた靴先が見えていた。あたしが近づくと、扉が内側から、ぎ、と細く開く。黒崎が、暗い目を下からこちらに向けていた。
「来ると思ったぜ」
低い声が、静かな空間をぬるりと撫でた。あたしは返事をしなかった。厳密には、できなかった。昨日、この人に体のいちばん恥ずかしいところを触られて、あまつさえ自分から腰を押しつけてしまった。その記憶が耳のうしろでじりじり鳴っていて、顔をあげられなかった。黒崎は、あたしがなにも言えないのを確かめるように鼻で笑って、あごで個室の中を指す。あたしは自分の意思かどうかも曖昧なまま、ぞろりと足を踏み入れた。
鍵がかかる。かち、という小さな金属音が、昨夜から何度も頭のなかで反芻していた音と重なった。黒崎が、壁にもたれて、まっすぐにあたしを見おろす。
「今日はおめぇ、覚えてるか。言ったこと」
あたしは頷くしかなかった。首の骨が、かちかちと音をたてそうなくらい硬かった。黒崎の言ったこと。あの、最後の教室みたいに重い空気のなかで、震える胸に焼きついた言葉。あたしの尿を飲んだ。次はあたしのも飲ませる。もっと奥まで開発する。その二つが、頭のなかで朝からずっと同じ順番に回っていた。
黒崎が、ゆっくりと、山みたいな体を個室の中へ動かした。狭い四角のなかに、汗と油と煙草の焦げた匂いが充満していく。彼のくすんだ黒髪が、頬の上でしっとりと光っていた。あたしは、背中を扉に付けそうになりながら、黒崎を見上げる。黒崎の手が、ボロボロのジャケットの前をはだけ、その下の黒ずんだシャツの裾をまくり上げていく。腹が出た。やせているのに、腹の皮は青白くて、へその下から下生えの黒い巻き毛がのぞいている。
「今日はお前にな、俺のシッコ、飲んでもらうから」
声が、おだやかだった。おだやかで、逆らう余地が、どこにもなかった。
「えっ……そんな、汚いよ、できない……」
かすれた声が転がり出る。涙が、にじんでいた。自分でもわからない、嫌だという気持ちと、すでに口のなかが唾液でぬめっていく不思議な期待と、その両方があたしの喉をきゅうっと締めた。
黒崎が、黒い目を細くした。
「なあに、お前、昨日おじさんの手に、あんなに熱いシッコぶっかけたろ。おじさん、ちゃんと舐めてやった。フェアってもんがあんだよ」
返す言葉が、なかった。尿を飲ませるという行為が、会話の流れのなかで、いつのまにか当然の交換みたいに染みこんでくる。あたしはうつむいて、短い爪で両手をきゅっと握りしめた。黒崎はズボンの前をくつろげ、下着の上から、もぞりと指を滑りこませる。黒ずんだ下着が押し上げられ、その下のものが、生き物みたいに持ち上がっていた。あたしは、目をそらしたかった。でも、そらせない。昨日のあの感触が、視界のまんなかで渇いていた。
「口、あけな」
黒崎の残った方の手が、あたしの顎をつかむ。骨ばった、皮の厚い指が、あたしのちいさな顎の骨におしこまれて、くちびるが割れる。黒崎が、狙いを定めた。あたしのなかで、なにかが、静かに折れた。
口の中に残る苦い味と、喉を焼くような熱さ。それなのに、体の奥はじくじくと疼いている。これから何をされるのか、薄々気づいているのに、拒絶する言葉が出てこない。むしろ、あの舌がもっと恥ずかしい場所に触れることを、体が待ち望んでいる気がする。きっと、もう、とっくに始まっていたのだ。昨日の個室で、あの男の指に尿道口を拓かれた瞬間から。あたしのからだの芯のどこかで、汚されることを悦びとして数える、別の生き物が目を醒ましていた。それが、いま、舌のつけねから腹の底にかけて、熱い痺れをゆっくりと這い上がらせてくる。嫌なのに、逃げられない。逃げたくないと、どこかが囁いている。
温かい液体が、口のなかに流れこんだ。しょっぱい。苦い。昨日、あたしの尿を舐めたとき、黒崎は美味いと言った。うそだ、と思った。鉄の味がする。錆びて濁ったドブの湯みたいな味が、舌のつけねにじわっと広がって、鼻の奥を揮発したアンモニアの香りがつきぬける。口のなかが、いっぱいになる。溢れる。喉が、勝手に、ごくり、と第一口を飲みこんだ。飲みこまないと、息ができなかった。飲みこむと、膀胱から直接流れこんだみたいな熱さが、食道をゆっくり下っていく。涙がぽたぽたとこぼれた。でも、目は開いていた。黒崎の、あの濁った茶色い瞳を、まっすぐに見ていた。
合わないのに、目を閉じられない。嫌なのに、来た、と感じる心がある。熱い尿が唇の端からこぼれて、顎をつたい、首すじを這い、それでも黒崎は最後の一滴まで口のなかに流しつけた。ようやく彼の手が顎から離れると、あたしはその場にしゃがみこみ、げほ、と咳きこんだ。
「苦い……苦いよぉ……」
涙でぐちゃぐちゃの声だった。喉の奥が焼けるように熱くて、口のなかに黒崎の尿がまだ残っていた。黒崎は、満足そうに口の端をゆがめ、あたしの頭を、ぽん、と軽く叩いた。
「いい子だ。いい飲みっぷりだったぞ。女の口ってのは、こうやって覚えてくんだ」
あたしの心臓は、耳の後ろで破裂しそうなくらい激しく鳴っていた。気持ちわるいはずだった。苦くて、ぬるくて、体がぜんぶ拒否しているはずなのに、下腹の奥は、とろりとした蜜を分泌して、内ももをじんと汗ばませていた。自分がいま、大人の男の尿を口に含んで、嚥下した。その事実が、みぞおちのあたりを熱く溶かしていく。汚い、いや、泣けてくる、苦い、頭がくらくらする。なのに、涙の向こうで、黒崎のズボンはさらに大きく持ち上がっていて、それを見た瞬間、子宮の底が、きゅ、と音もなく鳴った。
黒崎が、個室の便器に、座るよう促した。違う、いや、普通の向きではなく、便器のタンクを背にして、こっちを向いて、ふちにまたがるように、つまり開いた脚を彼のほうに向っけだす格好だった。
「そっちのほうが舐めやすいんだわ。ほら、掴まれ、手すりみてえに」
言われたとおり、あたしはショートパンツを下ろした。あとは濡れたパンツを、脱ぎ、じゃがいもの皮でもむくみたいに一気に膝から引き抜いた。下半身が、むきだしになる。薄暗い個室の空気が、汗ばんだ尻たぶと、まだ冷めやらぬ内もものぬくもりを混ざりけにして撫でていく。水洗便器の陶器の縁が、太ももの内側の肉へ食いこみ、後ろに手を回してタンクを掴むと、体が勝手にのけぞった。
あたしは脚を開いていた。黒崎が、喉の奥を、ぐぐ、と鳴らす。彼のしゃがみこんだ頭が、ひらいた足のあいだ、腰の正面に近づいてくる。あの日、尿道口を舐められたことを思いだし、太ももがぴくりと震えた。
「今から、べつの穴を味わわせてもらうわ」
彼の手の平が、汗ばんだあたしの太ももの裏側に滑りこんで、上へ、上へと押し広げられた。思わず、腰が引けた。ケツの片方を片手で掴まれて、尻の割れ目が、乱暴に左右へひらかれる。
「なに……やめて、そこは、きたない、だめだよ……!」
声になった。尻穴を、見られている。穴だ。あたしの便をする場所。昨日、小便を酷使された尿の出口より、もっとずっと内緒のところ。恥ずかしくて、さっきの飲尿の涙より熱い涙が、まつ毛に溜まった。黒崎の指が、双丘を結ぶ、しわしわの窄まりを、中指の腹でつうっとなぞった。ぞわわ、と全身の産毛が逆立った。
黒崎が、顔を近づける。ふう、と、息を吹きかける。肛門が、ひく、と縮こまった。彼の舌が、温かく、狭い菊座のうえを、べろ……と這った。
「ひゃっ……! や、やだっ、あ……」
舌先が、ちり、とでも言いたげな火を残して、後孔のうえを往復し始める。左右に、二回。そのあと、彼の手でさらに尻を割り開き、先の尖った舌が、くしゅくしゅと言わせながら、きゅうっと管の入口を押した。
「あぁ……っ、おじさん、そこ、きちゃない、やめてってば……」
泣きそうだった。絶対におかしい。うんちの穴を舐められている。それなのに、肛門の奥の、ひだが、勝手にほどけて開こうとした。舌先がぬるぬると唾液を塗りつけ、それがしわの一本一本に流れこみ、つめたく空気に変わるたび、尻の内側が痺れた。くすぐったい。暑い。痛いのような、こそばゆいような感覚が、尾てい骨から背骨へ、ぞくぞくと駆け上がる。
黒崎の舌が、もっと深く、掘るように入ってくる。入れられない、と思うのに、ぬかるんだ粘液の摩擦で、径の狭い菊座がほぐされていく。あたしの中の、便意とは違う、熱い便り、お腹の奥のぞくぞくが、尿意や快感に似ていた。
「あん……おじさん、それ……やめて……お願い、へんなの……」
舌が、浅い奥を、ぢゅる、ぢゅる、と音をたてて掻いた。口が、ゆるんで、声が止まらない。ふくらはぎの内側が細かく痙攣した。足の指先が、古いタイルの床を何度も掻いた。腰が浮く。便座にぶつからないように浮かせた腰が、くの字に折れた。気持ちいい。認めた瞬間、喉から子犬みたいな鳴き声が漏れて、自分の胸がぐしゃぐしゃに濡れていく気がした。
外で、くしゃ、と小さく砂利を踏む音がした。杉本だ。あの、陽の当たらない嗅ぎ方が、トイレの外の空気にまた絡まっている。あたしの、丸見えの尻穴に、黒崎の舌と、外からの視線が、二層になって刺さっていた。
「ふ……ふぅ……」
外から、押し殺した息の音がもれる。あの男の瞳が、ドアの隙間に、じっと吸いついているのを感じた。見られている。お尻の穴を舐められているところを、また、柵の向こうから。四肢の先が、急に熱くなった。
黒崎の手の一本が、あたしの前側に回った。尿道の上の、早くも膨らんだ蕾を、親指で、かり、と漉いた。
「んうぅ……! や、ぁ、そこ触んない……」
「舐められて、こっちまで濡れてきてる。ああ、くせぇ。汗とアナルの生っぽい匂いが、ともってねえか。いい女の匂いだ」
黒崎の舌は、休まず後孔のへりを這っている。リズミカルに、時々、ちゅ、と吸いつく。一口ずつ味わうみたいに、時に角を立て、時に平らに。吸われるたび、腹がびくん、と跳ねた。恥ずかしさの熱で、汗が、あごから乳首の横、へその窪みへ、つうーっと落ちていく。
「やぁ……んっ……あ……奥、だめ、へんになっちゃう……んあっ!」
肛門が、いよいよ勝手に、唇みたいに柔らかく口を開けて、舌の先の丸い形を覚えていく。恥じらいが薄れ、純粋な快感が、背骨の髄をぬるりと溶かしていた。気持ちいいから、もっと舐めてほしい、もっと深い場所まで舌を入れてほしい、と体がふるえていた。
「おじさん……もっと……やじゃ……やめてって言って、のに……」
泣き声が喘ぎにまざる。黒崎の唾液とあたしの汗と、奥から滲んだ粘液が、尻の割れ目から太ももへ垂れて、ぐちゃぐちゃの音を、恥骨の裏でひびかせ続けた。個室の暗がりの中で、外の杉本が、自分の肘で足の付け根をこすっているような衣擦れの音まで、耳が拾ってしまう。
あたしの羞恥心は、まだ残っていた。残っているのに、それを燃やしてもっと明るく照らされたいと望む部分が、はっきりと芽を出していた。セミの声が、頭蓋のうしろで、じりじりと降っている。夏の午後は、まだ、しばらく、暮れそうになかった。
第5章 巨根に貫かれて快楽に堕ちる

第5章 巨根に貫かれて快楽に堕ちる
黒崎の舌が、ようやくあたしの尻たぶから離れていった。ついさっきまで奥を這いずりまわっていた、あのぬるくて柔らかい舌の温もりが、するりと抜けていったあとの後孔が、空気に触れたとたん、ひくひくと切ない痙攣をくりかえしている。唾液と汗でぐっしょりと濡れた窄まりの縁は、開きかけたまま、てらてらと浅ましい光をたたえていて、閉じようにも閉じられなかった。体のずっと奥のほうでは、さっきまで味わわされていた痺れが、まだ消えない甘い炎みたいに、ちりちりと燻りつづけている。膝が笑って、太ももの内側が、自分の体液でしっとりと冷たかった。
「場所、変えるぞ」
黒崎が、のっそりと立ち上がりながら、低い声で言った。個室の薄暗い空気が、彼の巨体に押しのけられて、むわりと揺れる。あたしは返事ひとつできなくて、冷たい便器にしがみついたまま、ちらりとだけ男の顔を見上げた。汗に濡れた長い髪の奥で、くすんだ茶色い目が、これまでにないほど鋭く、獲物を逃がすまいとする獣のように光っていた。あの目に見据えられた瞬間、お腹の底がきゅう、と縮んだ。
「ここじゃ窮屈だからな。風も抜けるし、お前の声もよく響く」
黒崎が、錆びた鍵を外して、薄い扉を押し開く。男子トイレの通路へ出ると、むっと籠もった外の熱気が、剥き出しの肌へべったりと張りついた。時計はたぶん、午後二時をまわったところだろう。公園の木々は重たげに葉を垂らし、蝉の声が、頭蓋の奥を絶えまなく揺すっている。黒崎は振り返りもせず、小便器の列の前を横切り、男子トイレの裏手へと足を進めた。コンクリートの建物と、生い茂った茂みのあいだに、人ひとり分ほどの日陰が細長く落ちている。湿った土の匂いと、青草のえぐいような香りが混ざりあって、胸の底まで染み込んでくるようだった。
あたしは、短いショートパンツを履き直す暇さえなかった。下はなにも履いていない。尻のあいだから太ももへかけて、黒崎の唾液と自分の汗が混ざったぬめりが、一歩踏み出すたびに冷たく糸を引いた。後ろでは、杉本が、まるで蛇みたいに音もなくついてきている。ベージュのチノパンの股間を手のひらでまさぐりながら、飴色のよだれを唇の端に光らせて、口のなかでなにかを絶えず呟いていた。あたしは見ないようにしていた。なのに、彼の浅く湿った息づかいだけが、耳たぶの裏へべったりとこびりついて離れない。背中の肌が、視線に舐められている気がして、歩くたびにひやりとした。
茂みのいちばん深い場所で、黒崎が立ち止まった。蝉時雨が降りしきるなか、男の身体は、汗と土と木の葉の匂いに覆われている。彼は、破れたジーンズのベルトを外し、ジッパーをおろした。金属の噛み合うちいさな音が、静寂のなかへ妙に鮮明にねじ込まれてくる。汚れた下着ごと、ごそり、と押し下げた。
その弾みに現れたものを見て、あたしは、息が、肺のぜんぶから絞り出されていくかと思った。
痩せこけた腹の下、びっしりと生い茂る黒い下生えのあいだから、肉の塊が、怒り狂ったように持ち上がっていた。熱と重みをまとうように、ぬらぬらと光るその肉棒のてっぺんは、あたしの握り拳を大きく突き抜けて、腹のほうへ反り返るほどに反っている。腫れあがった鈴口からは、とろりと濁った粘液が溢れだし、太い幹をまっすぐ伝って流れおちていた。太さは、子どもが両手で握ってようやく指がつくかどうか。子どもどころか、大人の手でも余るんじゃないかと思うほど、醜くて、逞しい。この赤黒く煮えたぎったような柱が、さっきまで黒崎の下着のなかに隠れていたことが信じられなかった。
「うそ……でか……入らないよ、こんなの……」
あたしの口から、ひりつくような声が漏れた。喉が細くなって、息が浅い。目の奥で、男根の表面に浮き出た血管の模様が、まだちらちらと燃えている。黒崎は、肉棒の根元を片手で握り、先端をぐい、とこちらへ向けた。鈴口からあふれる汁の匂いが、生あたたかく、酸っぱくて、それでいて鼻の奥になにかを溶かすみたいな、どろりとした獣くさい匂いが、むわりと潮を引いて迫ってきた。
「こわがることはねぇよ。お前の後ろ、さっきちゃんとできてたからよ。今さらこいつに、ようやく入る番がきただけだ」
黒崎の低い声は、笑みをかみ殺したようで、ところどころ空気が震えていた。心臓の音が、耳の穴から首、腹、全身へと響きわたっていく。足のうらが、湿った土にじわりとめりこむ感覚。逃げよう、そう思った細胞が、木の根に縛られたみたいに、どうしても持ち上がらない。
黒崎があたしの背中を軽く押した。そうされないでも、膝はとうに笑っていた。地面に膝をつく。土と枯れ葉の絨毯に、剥き出しの太ももが押しつけられて、ひやりとした感触が走る。四つん這いになる。尻を後ろへ突き出す格好だ。心臓が、背中のすぐ裏で黒崎の肉棒の熱を感じるくらい、どたどたと暴れている。
「おめぇのケツ、もうじゅうぶん解れてる。嘘だと思うなら、自分でも触ってみな」
その言葉に、あたしは、首だけで後ろを振り返った。手を、太もものあいだから尻のわれめへ伸ばす。指先が、べとり、と粘液に触れた。慌てて引っこめる。いまの、いまの感触。あたしの肛門が、しっとりと濡れて、呼吸するみたいに開いたり窄んだりしている。自分で、たしかめてしまった。恥ずかしさで耳のなかが真っ白になって、じゅくじゅくと充血しているのが分かる。いやだ、こんなの、あたしの体じゃないみたいだ。
黒崎が、あたしの腰を、両手でがっしりと掴んだ。骨ばった、硬い指が、尻の肉へやわらかく食いこんでくる。彼の、太い肉棒の先端が、汗ばんだ尻たぶのあいだに乗った。太くて、熱い。一枚の焼けた鉄板を、じかに押しつけられているみたいに、肌のぜんぶが焼けていった。先端が、ぬめった肛門の入口へ、ぐり、とあてがわれる。後孔が、勝手にひきつる。
黒崎が腰をおしすすめる。ぬるぬるの亀頭が、窄まりへめりこんでくる感覚。自分が、まっぷたつに裂かれる音が、耳のなかで聞こえた。じゅぶ、と恥ずかしい音。宇宙ぜんたいの質量が、あたしのケツの穴に乗りかかって、関門をこじ開けようとしている。
「は……! や、なに……! それ、無理だよ、痛い……!」
悲痛な細い声が、草むらに吸われていく。口のなかまで土の匂いがした。黒崎は、返事の代わりに、腰の角度を変えた。下から上へ、せりあがるように、先端が沈んでくる。肛門が、押しひらかれる。火のついた杭だ。鈍い痛みが、尻の奥から尾てい骨、背骨、後頭部まで、一気に突き抜けていった。目のまえが、白く明滅する。
「や、ぁあっ……! いた、痛い、おじさん、やめてぇ……!」
泣き声が、蝉の声に重なった。腹の奥のなにかが、ぐずぐずに千切れそうだ。反射で逃げようとした腰を、黒崎が押さえつける。逃げられない。充血した肛門の環は、男根の先端をくわえこんで、ぶちぶちと内側から悲鳴をあげている。生ぬるい体液が、窄まりの縁からこぼれて、太ももの内側を黒い筋になって流れていった。
黒崎は、ゆっくり、腰の力を抜かない。にぶい圧迫が、一度引いて、また沈む。少しずつ、少しずつ、あたしのなかをひらきながら、男の肉棒が入ってくる。鼓動が、痛みと一緒に全身を叩く。
「あぁ……! やめて、ほんとに、裂けちゃう……!」
涙が、ぼたぼたと、手の甲へ落ちた。けれど、黒崎はとまらなかった。とまれなかった。あたしの肛門は、彼の先端をくわえたまま、まるでそれ以上入るのを拒めない、できそこないの生き物みたいに、ひくひくと震えていた。
そのとき、ほんの少しだけ、痛みの底に熱があった。肛門の内側、入り口の奥のやわらかい襞が、ぬるりと擦れた瞬間、びりびりと、尾てい骨のうえへ走るものがあった。痛みだけじゃない。あたしの体が、この圧迫を、ぜんぶ拒絶しているわけじゃない。ほんの一粒、甘い火の粉が、裂け目のなかで散った気がした。
「……ぁ、あれ……」
息をのんだ。男根が、また浅い角度で戻り、ふたたびぬめって奥へ進む。そのたび、ぐちゅ、ぐちゅ、と水袋のなかを掻きまわすみたいな音が、お腹の底から聞こえる。根元へ向かうほど太くなる肉棒が、縮れた下生えをこすりつけながら、穴をさらに押し広げてくる。痛い。痛いはずなのに、心臓の真上で、べつな、ちかちかした感覚が色めき立っていく。痛いはずなのに、奥を突かれるたびに、頭の奥が痺れるような感覚が走る。この感覚は何? 怖いのに、もっと欲しい。この熱い塊で、お腹の中をいっぱいにしてほしい。だめ、あたしはどうしてこんなことを考えているの?
「ほら、もう根元まで来てるぜ。よく咥えこんで、中で吸い上げてやがる」
黒崎の声が、うしろから降った。声に、はっきりと熱が籠もっていた。荒い息が、汗ばんだ背中に吹きつく。皮膚が、産毛の一本まで、男の吐息を記憶した。彼の肉棒が、あたしのなかで、びくん、と脈打っている。熱い脈動。自分の肛門が、その鼓動へ応えるみたいに、きゅっと締まった。なぜ、こんなふうに締まってしまうのか分からなかった。分かるのは、あたしの体が、もう黒崎のものになりかけているということだけだった。
「うそ……うそっ……入って、ほんとに、ぜんぶ入って……なのに、ぁ……!」
黒崎が、ゆるゆると、腰を引き始めた。内蔵を、裏返しにされるような感覚。粘膜と粘膜が、吸いつき、べろべろに溶けて、ずるり、ずるり、と彼の怒張した肉が抜けはじめる。空洞になる寂しさに、後孔がひくついた。だめなのに、抜いてほしいのに、からだが勝手に追いすがろうとする。嫌だ、行かないで。おかしい。痛いのに、失くなるのが、もっと怖い。
先端近くまで抜けた瞬間、一気に、奥まで突き返された。
「んがああああっ!」
世界が、まぶたの裏で白く炸裂した。声が、自分のものじゃないみたいだった。ずぶ、と響く肌のぶつかる音。重く濡れた肉の音。肛門ぜんたいを、焼き鏝でえぐられるみたいな痛みと、その十倍の熱がいっしょに、尻の奥をつらぬく。地面についた両手へ、湿った土と千切れた草が、ぎゅっと握りつぶされた。
「あ……痛……でも、熱い……なにこれ、へん……」
自分のなかで、さっきまでの痛みが、違うくびれかたをしはじめていた。突かれるたび、鈍痛の下の甘い痺れが、少しずつ層をまして、尻の奥から腹、腰、背すじへ伝染していく。男の肉棒が、あたしの内側をこすり、ひっかける。そのたび、気道の奥から、子犬のような声が零れた。痛いのと気持ちいいのとが、粘膜の上で溶けあって、どちらともつかない波が、全身を洗う。
黒崎が、リズムを少し速めた。前後に、濡れた土を掻くみたいに、重い腰があたしの尻を押しこんでくる。ぱん、ぱん、と粘っこい音が、生い茂った木の葉に反響して、耳の穴のすぐそばで弾けた。お腹の内壁を、男根の桟が、すうっと撫でる。その一撫でたび、尿道の奥から、なまぬるい汁が滲んで、ぽたりと草のうえへ滴っていった。
外の、茂みのむこうに、杉本の、ねちゃねちゃした息づかいが聞こえる。見られている。あの男に、今、あたしのなかを黒崎が貫いているところを、ぜんぶ見られている。恥ずかしさは、まだ、体のどこかで燃えていた。でも、燃えれば燃えるほど、お腹の奥の快感が、高く、あかるい。もっと見て、そう思う尻の肉が、ひくひくと黒崎を要求した。あたし、見られているのに、体の芯がとろとろに溶けていく。
「……っ、あぁ……うご、い、て……ね、もっと……」
自分で言った言葉が、唇のかたちを崩していく。黒崎が、低く、くっと笑った。太ももが、男の骨ばった手でさらに大きくひらかれた。土と折れた草と、汗と、雄の匂い。ぜんぶが、深く、深く、あたしのなかへ入りこんでくる。あたし、この匂いにまで興奮している。
「とうとう強請るようになったか。いいぞ、お望みどおり、中から貫いでやんよ」
黒崎が、あたしの腰を抱えなおし、下から突きあげるように穿つ。腹の中いっぱいに満ちてくるその柱を、今度は、あたしのほうから受け止めた。全身の骨がぎしりと鳴るくらい、深い。肉棒の先端が、ふかい襞のかたまりを、こりゅ、と押しやった。瞬間、眼前で、渦を巻いた火花がはじける。
「あっ……! そこ、そこだめ、あぁっ……!」
頭のなかまで、にじんだ白い光に侵食されて、汗と涙とよだれが、いっしょに顎先から垂れる。腰が、自分の意思で、濡れた後孔を男根の抜き差しにあわせて揺れはじめた。逃れるための動きと、追いかけるための動きが交ざって、全身がただの、男の熱を飼いならす穴になったみたいに、ぐちゅぐちゅに蕩けていく。膣とは違う、直腸の奥の、まだ誰も触れたことがない場所を、黒崎の先端が掻きまわすたび、のどのおくから声が、とめどなく溢れた。ここが、こんなに敏感だなんて知らなかった。
「あっ、あっ……これ、やば……おかしくなる……あたまのなか、ぜんぶ、白い……」
黒崎の、いき荒い音が、耳もとでした。彼の腹が、あたしの尻たぶを打ち、ぬめる汗と体液が混ざって干からびない。股間のまえのほうでも、小さな芽が、ぶらさがったシャツのすそに擦れて、絶えず、じんじん甘い電流を放っている。刺さる、突かれる、抜かれる、閉じる。その繰り返しが、失禁のさかい目を、何度もなぞった。おしっこが、我慢の外側で、とぷっと沼ったのが分かる。白く泡立った汁が、後孔と男根のつなぎめから、ぶくぶくと溢れていた。あたしの体から、こんな音が出ている。それが快感をさらに深くした。
黒崎の動きが、さらに、荒くなる。息は破裂しそうで、彼の握る腰の骨が、指の形に青く染まりそうだ。外の杉本が、もう、獣みたいな声を押し殺して、自分のジッパーといつまでも格闘している。視線が、刺青みたいに、日陰の肌へ焼きついた。その視線が、あたしの火をさらに煽った。
「中、出すぞ。お前の、一番奥に、種を注いでやる」
黒崎のどす黒い声が、頭の芯を叩いた。体が、ぶる、と震えた。口が、勝手に笑った。お腹の底から、あたしのものではない言葉が、じゅわっと溢れてくる。
「ほしい……いれて、奥、いっぱい……ちょうだい……!」
自分のなかで、何かが、ぷちんと音を立てて切れた気がした。切れた先から、からっぽの快楽が、溢れてくる。肛門が、男根の根元を、ずるずると締めあげる。黒崎が、ひと際でかい音を立てて、奥の奥まで突ききった。
熱い奔流が、腹のいちばん深い場所に、どぷ、どぷ、と叩きつけられた。
「んあああああっ!」
あたしの喉が、裏返った。胎の中ぜんぶを、煮えたぎった粘液で塗りつぶされる。ひりつく、脈打つ、満たされる。肛門の内壁が、その熱に、狂ったように吸いついて、搾りたぼこのように蠕動した。黒崎の男根が、何度も、びくんびくんと跳ねるのが分かる。熱が、子宮も膀胱も、心臓も、ぜんぶ侵していく。自分が、男の精液で満たされ、溢れ、それでも乞い続けている。こんなに満たされているのに、まだほしいと体が叫んでいた。
意識が、細っていった。地面の草の匂いと、蝉の音が、遠くで重なっている。後孔から、白く濁ったものが、男根のつけねを伝って、太ももへ流れおちる。それなのに、まだ、ものたりない。あたし、どうして。涙が、土に吸いこまれていく。
黒崎が、満足げに、読みかけの本を閉じるみたいに、腰をゆっくり引いた。どろり、と後追いの快感が、尻の穴をじゅるりと鳴かせた。腹の奥に、熱い液体が残っていて、それが少し動くたび、じゃり、と音をたてるように感じる。まだ、黒崎の形を、あたしのなかが覚えている。
「あたしの、なかに……入ったまま、動いて……もっと……」
地面へ額をつけたまま、あたしは、息だけの声で囁いた。黒崎の大きな手が、汗びっしょりの髪を、ぐしゃ、と撫でた。その手つきが、ひどく優しくて、あたしの胸はまた、切なく締めつけられた。
「いいぜ。お前がその気なら、何度でもくれてやる。もっともっと、壊れたように啼くまで、な」
男が、ふたたび、ぬかるんだ後孔を掴んで、まだ硬い怒張をあてがう。今度は、痛みよりも先に、歓喜が、背骨を駆け上がった。ああ、あたしはもう、とまらない。とまらなくていい。そのときだった。
「……玲奈ちゃん? なにしてるの」
唐突に、聞き覚えのある声が、蝉しぐれを突き破った。びくん、と、肩が跳ねる。顔を上げると、茂みとトイレの壁のあいだの切れめ。汗だくの、焦げ茶色の目。黒髪を短く刈り上げた、がっしりした同い年の輪郭。鈴木健太が、半開きになった口をからっぽにしたまま、そこに立っていた。迷子を見るみたいな、半べその顔。片手で、自転車のサドルに、白い指を、がしっと食いしめている。
健太のまなざしが、地面に四つん這いのあたしと、うしろに張りつく黒崎と、ぬかるみにまみれた脚とを、順々に、食い入るように辿った。唇が、へにゃりと曲がる。死ぬほど慌てて、夢の中みたいに、ぎこちなく後ずさった。その目に映るあたしは、どれほど汚く、浅ましい姿をしているだろう。胸の奥が、きゅうっと音を立てた。
黒崎が、ぴたりと動きを止めて、健太を、横目で流した。
「ああん? お前、この子の連れか」
「れ、玲奈ちゃん……おじさんと、なにしてるの……! ねえ……!」
健太の声は震えて、喉の奥で、からからに乾いていた。土とせみ時雨の熱が、あたしの裸の腰を、小さな針で刺した。心臓は、まだ合わせ目で騒いでいる。腹の中には、男の熱が、こんこんと満ちていた。しばらく彼を見つめたあと、あたしは、ゆっくりと、笑った。
「健太くん……見てたの?」
自分でも、ぞっとするくらい、やわらかい声が出た。顔中が、汗と涙と涎で、とろけるように、ぐしょぐしょなのに、口元だけ、ひどく静かに、弓みたいに上がっている。健太の、目尻が、ひく、と痙攣した。
「なっ……見てたって、だって、れ、玲奈ちゃん、お尻……あんな、血みたいに真っ赤で……」
健太は、しどろもどろに言い、頬を、火の玉みたいに赤くした。視線が、地面に散らばった体液のあとと、まだ貪欲にひくついているあたしの後孔のあいだを、泳ぐ。あたしを、お化けでも見るみたいに。可愛い。お腹のしたが、きゅん、と疼いた。健太くんに見られていることが、あたしの中の、ぐずぐずに溶けた快楽を、もう一度、掻き立てる。
「ねえ、健太くん。あたし、今ね……とっても気持ちよくなっちゃったの。おじさんの、おおきいのが、お尻の中に、ずぶずぶって入ってくるのが、こんなにしあわせなことだって、ぜんぜん知らなかった」
あたしは、自分でもなにを言っているのか、ちゃんと分かっていた。分かっていて、言っていた。健太の顔が、ぐしゃりと泣く寸前に歪む。だけど、彼の目は、離れない。黒崎の足元にしゃがみこみたいくらい、食い入っている。その視線が、黒崎への欲望と、あたしへの好奇心とで揺れているのが、あたしには痛いほど伝わってきた。
「 ……変だよ、玲奈ちゃん……! それ、大人が子供にすることじゃ……!」
「変でも、いいんだ。だって、気持ちいいもん」
あたしは、うしろへ、腰を突き出した。黒崎の垂れた肉棒の先端を、尻のわれめに、自らこすりつけた。どろりと温かいものが、太ももを流れていく。健太に、見せつけるみたいに。見て。これが、あたしの本当の姿。健太くんの知らない、あたしの奥。
「もっとしてよ、おじさん。ね、もっと、強いやつ……健太くんのまえで、いるとこ、見せてあげたいの」
黒崎が、低く笑った。それから、あたしの尻たぶを、びたん、と平手で叩く。まぶしい痺れが、後孔の縁で弾けた。健太は、悲鳴を、かみ殺した。だけど、彼の足は、地面に縫いとめられたみたいに動かない。その目が、あたしから、もう、決して離れようとしなかった。
「覚悟しな。二度と立てねぇくらい、可愛がってやらあ」
土の上で、あたしは、ちいさな肩を、もっと深く沈めた。夏休みの熱い午後が、どこまでも、どこまでも、突き抜けた青に灼けていた。あたしのなかで、黒崎の形をした熱が、まだ、どくり、どくりと脈打っている。この熱が消える前に、もっともっと、めちゃくちゃにしてほしい。健太くんの視線を浴びながら、あたしは、もう一度、腰を突き出した。
登場人物
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弥永玲奈 やなが れいな女性 ・ 10
外見: 長い黒髪、茶色の瞳、小柄でスレンダーな体型。服装: カジュアルな子供服(Tシャツとショートパンツ)。内気だが露出癖を持ち、羞恥と快感の間で揺れる性格。
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黒崎徹 くろさき とおる男性 ・ 45
外見: 汚れた長い髪(黒髪だがくすんでいる)、くすんだ茶色の瞳、やせ細ったが手足は長い体格。服装: ボロボロのジャケットとズボン。浮浪者で、無気力だが玲奈の行動に興味を持ち、次第に欲望を露わにする。
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杉本茂 すぎもと しげる男性 ・ 52
外見: 短い灰色がかった髪、鋭い茶色の瞳、中肉中背の体格。服装: 地味なカジュアル服(ポロシャツとチノパン)。公園によくいる覗き好きな中年男性で、陰湿に玲奈を観察する。
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鈴木健太 すずき けんた男性 ・ 11
外見: 短い黒髪、明るい茶色の瞳、子供らしく少しがっしりした体型。服装: 学校の制服やカジュアルな服。玲奈のクラスメートで、彼女の変化に気づき、好奇心から関わろうとする。





